Q.甲状腺機能亢進症は口臭が起こりやすいのですか?

A:口臭自体は遺伝しません。

A:甲状腺ホルモンは、3つの働きがあると考えられています。

・細胞の新陳代謝を活発にする

・交感神経を刺激する

・成長や発達を促す

甲状腺は全身の細胞の代謝を高めるホルモンです。自律神経を刺激して体温を調節したり心臓や消化管など内臓の働きを調節したり筋肉の緊張にも影響を与えます。

甲状腺機能亢進によるバセドー病は、男性の4倍ほど女性に多く、また、甲状腺機能低下による橋本病は男性の15倍以上女性に多い病気です。

甲状腺ホルモンの過剰は交感神経の緊張を引き起こし、全身の代謝が亢進するので、脈拍が早まり体温も上昇し発汗するようになります。動悸、ふるえ、口渇、イライラなど、いつも緊張したりしている状態になります。

逆にホルモンが不足すると脈拍が遅くなり体温低下、活気がなくなります。

 

A:口臭自体は遺伝しません。


A:口臭自体は遺伝しません。

甲状腺機能亢進症は交感神経の活動が高まった状態になるので過剰な発汗作用をおこし口腔内乾燥をまねき、口臭が出やすくなります。

甲状腺機能亢進症の治療をしながらも、口臭対策としては、口腔内の保湿や唾液分泌促進対策が必要です。

 

そのため唾液の確保が大切で、こまめに水を飲むことや、口腔内が緊張しないようにガムを口に入れて常に唾液が循環するような対策が必要です。