A:生理的口臭は、生活習慣やストレス、飲食物など様々な原因で引き起こされます。誰でも生活のリズムや習慣、精神的状態に応じて口のニオイが発生し、一日の中であったりなかったりします。常に周囲を不快にするものではなく時々口腔内の乾燥が強くなり発生します。
・起床時口臭
睡眠中はに唾液の分泌が減少するために口腔内が乾燥し口腔内細菌が最大限に増殖します。結果、起床時の細菌量は一日の中で一番多く飽和状態になっており、最近が発生するガスが濃縮され口臭も強く出ます。
・空腹時口臭、疲労時口臭
空腹やストレスがあるとブドウ糖が血液から供給されにくくなりケトン体が肝臓で合成されエネルギー源として利用されます。このケトン体は、ニオイが強くケトン臭という強いニオイを出します。空腹時には唾液も少なく口腔内は乾燥し口臭が強くなります。朝食抜きの時は午前中や昼食前に口臭が出たり、空腹時に乾燥を助長するコーヒーや緑茶を飲んだりすると悪化しやすくなります。
・緊張時口臭
緊張やストレスにより自律神経は交感神経が優位に働きます。口腔内生理機能が低下し唾液分泌量が減少します。口腔内自浄性の低下や恒常性維持の低下を引き起こし、口腔内細菌が増殖し口臭が強くなります。 精神的な不安やストレスを感じると、一瞬で口腔内も緊張し副交感神経の働きを抑制し、唾液の流れが停止してしまします。お口の中がねばついたり不快症状をきたします。
・飲食・喫煙による口臭 飲食物残渣やタバコに含まれるタールなどが口腔内に残留することにより発生します。タバコの成分であるタールは焦げ臭い特有のニオイがあり、ニコチンは交感神経が優位に働き唾液分泌を抑制します。また、飲食後の唾液による緩衝能の低下、唾液流量の低下などによる口腔内の低下、自浄性の低下なども原因となります。
・嗜好物・飲食物・薬物による口臭
ニンニクやアルコールは血液中の濃度が高い場合には肺でのガス交換により呼気に臭気を出します。
・ホルモンの変調などに起因する口臭 妊娠時、月経時、思春期、更年期に起こる口臭で、ホルモンの変調や代謝により起こる口臭があります。
・加齢による口臭
老化により唾液分泌やその他すべての分泌機能も低下してきます。口腔内乾燥も起こりやすくなり、口腔内常在菌層の変化から口臭が起こる可能性が増えます。
・体調不全時の口臭 体調が悪くなると、全身的な免疫力が低下するため舌苔も付着し、口臭が出やすくなります。
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