Q.どんな病気だと口臭が出るのですか?

A:口臭自体は遺伝しません。

A:歯科的なもの、耳鼻咽喉科領域のもの、内科的(全身的)なものに分かれます。

歯科疾患に起因する口臭

歯周病・・・粘膜の炎症は組織破壊が起こっている状態で、その結果多量のタンパク質分解が起こり嫌気性細菌が増殖するので強い臭気が出やすくなります。

虫歯・・・ただちに口臭の原因になるとは限りませんが、多数歯に及ぶ虫歯で悪化している状態の場合、腐敗臭が出ることがあります。

特殊な粘膜疾患・・・歯肉表面の剥離や壊死が起こり口臭の原因になることがあります。

口内炎

義歯・ブリッジなどの補綴物の清掃状態

口腔内の不良な衛生状態(歯垢、舌苔、唾液他)

 

耳鼻咽喉科領域の疾患

鼻炎、副鼻腔炎、アデノイド、咽頭炎など

 

内科的(全身的)領域の疾患

糖尿病や肝疾患、腎疾患など


A:口臭自体は遺伝しません。

病気による口臭は多くは周囲の人が不快に感じるニオイが出るのですが、ご自身はそのニオイに慣れているためわかりません。

自分のつけている香水に鼻が慣れてしまうのと同じことです。

病気による口臭がある場合は、その病気を改善させないと、根本的に口臭をなくすことはできませんが、できるだけ口臭が起こらない状態にコントロールすることは可能です。

 

実際には、口臭の治療を受診される患者様のほとんどが、こうした病気による口臭が出ている方は少なく、生理的口臭が強く出て口臭症になってしまう方が多いのが現状です。