A:まず唾(唾液)が臭いと口臭も強くなります。
お口の中には、微好気性菌(酸素を好む菌)、嫌気性菌(酸素の少ない環境を好む菌)やウィルス、バクテリアなどさまざまな菌が大量に存在しています。
口のニオイを発生させるのは、嫌気性菌で、これが大量発生したり活動したりすると口は臭くなります。
嫌気性菌は口が渇いて酸素が少なくなると活発に活動します。
唾(唾液)もネバネバしてきます。
嫌気性菌は、揮発性硫黄化合物という臭いニオイ物質を作りそれが唾(唾液)に溶けるので唾(唾液)も臭くなってきます。
また、血液や炎症成分(膿)などニオイ物質が唾(唾液)に含まれたり、食物残渣が口腔内に残っている場合も同様です。
磨きすぎによって舌表面粘膜の剥離細胞が唾(唾液)中に含まれたり、唾液の緩衝作用、殺菌作用、恒常性維持機能低下など、唾(唾液)自体に問題がある場合も臭くなってきます。
■唾(つば)の臭いの原因についてさらに詳しく解説しましょう
唾液(つば)が臭いと、それが原因で口臭が起こっているというように気になり出したりします。
指に唾液(つば)をつけて臭いを嗅いでも、それはすぐに蒸発し、溶けているタンパク質や指の臭いの影響を受けるため、実際の口臭とは違う臭いになってしまいます。
あくまでも液体の状態で臭いを嗅いでみたりお口の中の温度と同じ条件で嗅いでみないとそれが口臭とは言えません。
つば(唾液)は本来は限りなく無臭です。
口腔内の状態により変化します。
つばが臭くなる原因としては、
・口腔内に虫歯、歯周病などの歯科的な問題がある場合
・つば(唾液)の緩衝能力が低下し微生物環境が悪化している場合 ・剥離した粘膜細胞がつば(唾液)に混じっているとき
・粘膜表面に飲食物残渣が停滞している場合 ・極度の精神的不安で安静時唾液による自浄作用が働かない場合
・内科的疾患のある場合
・ニオイの強い食物を摂取した場合
・サプリメントや薬物を連用した場合
・耳鼻科的問題で慢性炎症がある場合 などがあげられます。
■緊張も原因に
緊張すると、舌の動きが悪くなります。
普段無意識に飲み込んでいた唾(唾液)も飲み込みにくくなり、頑張ってその唾(唾液)を飲み込んでもそのたびに喉の奥にたまっていたガスが逆流し喉の奥から臭いニオイを感じるようになります。
質のいいサラサラした唾(唾液)はにおいがほとんどないのに対して、ネバネバした唾(唾液)はにおいがします。
その唾(唾液)を臭いと感じたり、またその違和感を、なぜだろうと思うとまた緊張してしまい、悪循環を招くのです。
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